レーシングシム レビュー

ASCHER RACING「MCLAREN ARTURA PRO」レビュー

ASCHER RACINGから機材提供いただき「MCLAREN ARTURA PRO」をレビューしました。

公式販売ページはこちら「ASCHER RACING「MCLAREN ARTURA PRO」

ASCHER RACING MCLAREN ARTURA PROのレビュー動画

ASCHER RACING MCLAREN ARTURA PROの評価

製品デザイン
9
製品の操作性(ボタン数や使い勝手、調整箇所があるか等)
7
製品の剛性感(本体の強度)
10
製品の拡張性(ソフトウェア、液晶の有無、ステアリングの交換等)
5
製品の互換性(ゲーム機、PC、ホイールベース等との互換性)
3
製品の価格(価格に見合った機能等があるか)
8

合計点数 42点 / 60点

スペック

消音磁気パドル&クラッチパドル
RGBプッシュボタン×14
サムエンコーダー×4
7方向ジョイスティック×2
12ポジションロータリースイッチ×2

・価格 1,169 €
・ハンドル径 300mm
・重量 1,520g
・充電式リチウムポリマーバッテリー(最大 800 時間使用可能)
・SC版のためSimucube2とのワイヤレス接続のみ


レビューのまとめ

  • 実車のGT4マシンに使われるものと同一のコンポーネントを使用
  • スパルタンな外見にふさわしい強度と剛性感
  • 近年のステアリングには珍しい12ポジションロータリースイッチ搭載

初めてASCHER RACING製のステアリングをレビューしたが、結論から言うとすべてがハイレベルでまとまっているステアリングだったということで、一番驚いたのはステアリング自体の剛性感。
これまでCube Controlsのステアリングばかりをレビューしてきたが、持ってステアリングを操作してみると明らかに剛性感が違うことが分かり、ASCHER RACING製のステアリングを好む人の理由が分かる気がした。
しかしこの剛性感と引き換えに1,500gを超える重さになってしまっており、この重さが人によってはネックになる可能性がある。

ボタン類の数は必要十分にあるものの、個人的には少し押しづらいように感じるがこれは好みの問題もあるので特に言及するほどのものではなく、ボタンで一番嬉しいのは12ポジションロータリースイッチが搭載されていることだろう。
ポジション式のロータリースイッチはCube ControlsだとCSX2に搭載されており、数字ごとに役割を与えられるので個人的には重宝していたがCSX3になって廃止されてしまったのが非常に残念だった。

一番気になった点としてグリップの形状が挙げられ、上部から中部に掛けて盛り上がり下部に掛けて急激に細くなる形状は、これまでCube Controlsのグリップに慣れ親しんだからか握った時に薬指と小指付近の手のひらが浮く感覚を覚えてしまう。
また、パドルの位置調整ができないという点は人によっては気になるところかもしれない。
※僕の手は成人男性としてはおそらく小さい部類になるため、手が大きい人は中心側に寄せたい等が発生する可能性がある。

ワイヤレスのため内臓のバッテリー駆動となるが、LEDの点灯などしなければ最大で800時間(約一ヶ月)ほど連続使用が可能。
個人的には充電のためにUSBケーブルを接続するくらいならUSB接続での使用が好みではあるが、一日3時間ゲームプレイを楽しんだとしても約266日は持つ計算になるので、これくらい持つのであればワイヤレスでも良いのかなと思える電池持ちである。

実車のMCLAREN GT4に採用されるモデルも発売予定であるためMCLARENファンにとっては見逃せないステアリングではあるが、MCLARENロゴが入っているが故に同価格帯の他社製ステアリングに比べて割高なことを除けば買って間違いのないステアリングなのは確かである。


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