レーシングシム レビュー

Cube Controls「F-CORE」レビュー

Cube Controlsから機材提供いただき「F-CORE」をレビューしました。

公式販売ページはこちら「Cube Controls F-CORE」

Cube Controls F-CORE のレビュー動画

Cube Controls F-CORE の評価

製品デザイン
9
製品の操作性(ボタン数や使い勝手、調整箇所があるか等)
7
製品の剛性感(本体の強度)
7
製品の拡張性(ソフトウェア、液晶の有無、ステアリングの交換等)
7
製品の互換性(ゲーム機、PC、ホイールベース等との互換性)
8
製品の価格(価格に見合った機能等があるか)
8

合計点数 46点 / 60点

スペック

ボタン×12
LED付きトグルスイッチ×2
フロントロータリーエンコーダ×2
サムロータリーエンコーダ×2
多方向ジョイスティック×2
複合素材のシフターパドル
パドルクラッチ(オプション)

・価格 469 € ~
・ハンドル径 290 mm
・重量 895 g
・LiPo バッテリー (最大 60 時間使用可能)
・PCとの接続はUSBまたはBluetooth


レビューのまとめ

  • 必要十分な機能を持ち合わせたエントリーモデル
  • Cube Controlsのフォーミュラステアリングとしては珍しい 290mm のハンドル径
  • 895 gという軽量かつ469 €からという破格なモデル

エントリーモデルでありながら機能的には必要十分と言って良いコストパフォーマンスに優れたステアリング。

前世代のFormula SportとFormula Proの場合、ステアリング形状が使いまわしであったと思われるが、今世代のF-COREとF-PROではまったく別の形状になっているが、最大の特徴としてはハンドル径がF-PROがこれまでと同じ282mmに対してF-COREは290mmになっているという点である。
僅か8mmの違いであるが使い心地はまったく別物であると感じられ、個人的にはこの8mmの差がとても好印象でありF-PROはもちろんフラッグシップモデルであるCSX3よりも良い使い心地であるとさえ思える。

F-PRO、F-CORE、CSX3の世代からCube Controls独自の設定ソフトウェアCube Setがリリースされ、F-COREではパドル類のキャリブレーション、ファームウェアのアップデートなどが簡単に行えるようになったことで、PCに疎いユーザーも楽に安全に各種調整・アップデートが出来るようになったのはプラスポイント。
F-COREはBluetoothでPCと接続が出来るためケーブルレスでも使用できるが、この世代はPCと接続するUSBケーブルがQ-conn磁気接続ケーブルになったので断線の可能性が低くなっていたり、ステアリングに電源スイッチが搭載されたことでUSBの抜き差しをする必要がなくなったり等、細やかな配慮がされているのはとても好印象。

全体的な印象としては低価格帯なりの品質(悪く言えば安っぽい)に感じられ、特にパドルシフトの品質やクリック感などは価格なりの品質と言えるがグリップ形状はCube ControlsのそれでありエントリーモデルながらCube Controlsならではのグリップを体験できるため、レーシングシミュレーター機材を初めて購入する際のステアリングとしては間違いのない選択肢の一つである。


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